おはようございます。
台風が近づいてますね。
今日はお休みですが、もうお昼から引きこもりです。ちょっと退屈…
今日は…自分自身「書いておきたい」と感じたことがあったので、流れるままに書いてみて、人様に見せれそうな文章であればそのままブログにしようと思います。
福井県からのお客様
今年に入ってから、ご紹介で初めて来てくださったお客様。
とても明るく優しい雰囲気の方。
またそこからMukunaに通ってくださるようになって…
お子さんも連れて来てくださり、また定期的に髪をやりに来てくださるようになった。
ある時その方が「今度福井から母が来るのですが、こちらで髪の毛お願いできますか?」と切り出された。
もちろんウェルカムです。
「わざわざ福井から…」
恐縮な思いとありがたい気持ちと。
そしてある日の夕方…そのお客様がお母様を車に乗せてお店に来られました。
…お母様の手を引いて。
パッと見て…「そうなのか。目が見えないんだ」とその時すぐに気づいた。
はじめまして。と挨拶をさせていただいて…やはりきちんとお伺いした。
「全く見えないんですか…?」と。
聞き方が合っていたのかは分からない。でもそういう風にストレートに聞くしかなかった。
やはり全盲の方だった。
白髪とグレーが混じった綺麗な髪のお客様。
連れて来てくださった娘さまとお別れをして、お母様と僕の時間になった。
僕は全盲のお客様の髪をさせていただくのは初めてだった。
正直一瞬だけハッとした。
でも迷いや不安はなく…[やれること全てをぶつける]ことに変わりはなく…
そう、いつも通りやるだけだと。
Hair Mukunaには一段だけ段差がある。水道管を通さないといけないのでどうしてもその段差だけは作らざるをえなかった。
そのお客様の手を引きながらシャンプー台まで誘導する。
自分なりに最新の注意を払いながら…
お客様は手でしっかりと椅子の位置を確認して、そしてしっかりとそこに座られる。
途中…「あとどれぐらいで段差がありますか?」とお客様が言われた。
そうか。いくら僕が手を引いていてもあとどれぐらいで段差があるかのイメージができないとびっくりさせてしまうんだ。
「あと1メートルほどで段差があります」
必ずこの言葉を伝えるようにする。
その人がどれぐらい大変なのか?それはやっぱりその人になってみないと分からない。
社長の気持ちは社長にしか
看護師さんの大変さは看護師さんにしか
どれだけイメージしたところでやっぱりその人になってみないと分からないと思う。
お話の中で、この10年ぐらい前から目が見えなくなったことを聞いて…
「なかなか不便でねぇ」とその方は笑いながら僕に話してくれた。
そりゃそうだと思う。本当に大変だと思う。
幸せかどうかなんてその人自身が感じて決めることだ。
周りがどうこう思ったり言うもんでは決してない。
そんなもんは他人なんて関係なく、自分が幸せだったらそれでいいのだと思う。
そして比較にも何の意味もない。
肌がしろいからくろいから
背がたかいひくい
身分がどうだ立場がどうだ
ないものに目を向けたらキリがないしでもあるものに目を向けてもまた無限大
だから思い次第でどうとでもなると僕は思う。
だから(だからって言うのはおかしいけれど)僕はできるだけそのお客様にも【普通】に接したいと思う。
いい意味で特別扱いではなく、本当にいつも通り、僕らしく、毛先の柔らかさやパーマのやりやすさにこだわって、そして気持ちのいいシャンプーをする。
きっとそれは目の前のお客様に伝わる。
でも、やっぱり見えない分、急なアクションや大きな物音にはとても敏感だと思う。
僕ら以上にきっと五感のアンテナがとても澄まされているのだと思うから。
言先動後(げんせんどうご)
この言葉がオフィシャルにあるのかは分からない。
僕がこの仕事に就いた約20年前に、師匠に教わった言葉。
もしかしたら造語なのかもしれない。
言葉が先で動作が後。
失礼しますと言いながらお客様に触るのではなく「失礼します」と言い終えてから次の動作に移ること。
「〜しますね」ときちんと伝えてからお客様に触れる。
それをより徹底的に行うことがとても大切な気がして。
僕のコームワークやシザーの当たり具合もめちゃくちゃ感じられていると思うから
『よりソフトに』って思ったらコーム結構落とすんですが…^^;力入ってないですね…
6月に初めてお会いしたお母様。
昨日…二回目のご来店でした^ ^
ほんとまたお会いできてありがたかった。
ご主人さんの車で福井から大阪に来られたそのお客様は…
お米とお菓子を持って来てくださった。
う〜ん、ちょっと言葉が…出ないですよね。
ありがとうございます!なんだけど…感動というかびっくりというか…
もっともっと、いい仕事したいですね。
お値段以上の価値をきちんと創り出したい。
今回は…前回よりも少しパーマを強めに。
そのお客様はホットカーラーで毎日スタイリングされるそうなので、巻く楽しみも残せるように長さは少し余裕を持って。
やりやすく仕上がっているだろうか?
終わった後はいつも色々思う。
僕らのお仕事はこの繰り返し。
終わりは…ないですね^ ^
立ち姿がとても綺麗なお客様なんです。
お料理も、お掃除も、お洗濯も、全てされるそう。
「主人はねぇ、最初はやるって言ってたんだけど、今は全然やらないのよぉ〜(笑)」って話されてました^_^
お孫さんの話(ちなみにお孫さんもヘアカットに通ってくださっています)なんかも。昨日は前回よりももっとたくさんお話できました。
こうやって僕らはお客様からほんと色んなことを感じさせてもらえたり。
大きなギフトをいただくようなそんな気持ちです。
あぁ、自分にできることややるべきこと、ミッションはまだまだいくらでもあるなって。
色んな人にとって居心地のよいお店でありたいですね。
「よくしてもらってありがとうございます」と笑顔で帰って行かれる姿を見ながら、自分の中から湧いてくるなんとも言えない感情と向き合っていました。
もしまた来ていただけたなら、また違ったヘアスタイルで勝負してみようかな^_^
そしてちょっと不自由なことは周りの人がヘルプして乗り越えられるようなそんな世界になるといいですね^ ^
「スペインとかだともうめちゃくちゃ声かけて来てくれる」って以前視覚障害をもつアスリートの方がインタビューで話されてました。
みんなで担いで電車に乗っけてくれたりするそうだ。
コロナが落ち着いたらそんな文化にも触れに行きたいなと思います。
毎日毎日、こうやってたくさんのお客様に来ていただきながら、ありがたくお店をやれてます^ ^
ほんと毎日感謝です。
2020年3月末、コロナと共にオープンしたHair Mukunaはなかなかしぶといですよぉ〜❤︎
#なんだそりゃ
朝から5キロ走って、そのあとモーニングできた今日の休日。
もうお昼からは引きこもりで台風に備えようと思います。
また明日よりよろしくお願い致します^_^
さ〜もっと頑張ろ〜╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
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